Lifestyle in Germany vol.5
皆さま、こんにちは。
すっかり寒くなり、デュッセルドルフは連日クリスマスマーケットで賑わっています。
数か月前に遡りますがシュトゥットガルト近郊の Ludwigsburg(ルートヴィヒスブルク)で毎年開催される『カボチャの展示会』、世界最大のカボチャ祭りとも呼ばれているイベントへ秋休みを利用して行ってきました。
今回はそちらをリポートいたします。
会場はルートヴィヒスブルク城というドイツに現存する最大のバロック様式の宮殿です。
広大な庭園に 600 種以上のカボチャが展示され食用から鑑賞用まで様々なカボチャを見ることができます。
歴史は長く今年で 25 回目。
毎年テーマが設定され、今年のテーマは
『Frauen-Power (女性の力)』でした。
会場ではテーマにちなんだオブジェやカボチャ彫刻の鑑賞、スープやカボチャポメス、ワッフルやケーキなどカボチャを使ったお料理やスイーツの屋台も並びます。
それではオブジェをご紹介します。
まずは『CHANEL №5。』
細部まで丁寧に再現されており宮殿をバックに、フォトスポットとして人気でした。
続いて『正義の女神』
こちらはローマ神話の正義の女神ユースティティアです。女神が手にする天秤や剣は公平性と正義の象徴とされています。
こちらは噴水を囲んでいるインディアンたち。
カボチャを最初に栽培し、利用したのはネイティブアメリカン(インディアン)だったと言われています。
食用はもちろんのこと、皮を乾燥させて食器として使用したり、種と果肉には薬効があると信じられ、体調不良を治すために使用されました。
栄養価の高い種をローストしたり、油を搾ったりと、現代社会で役立っていることが先人の知恵により既に築かれていたのですね。
カボチャの原種はいったいどんな味だったのでしょうか?とカボチャ好きとして気になりました。
お次はカボチャの重量コンテスト。
1 位のカボチャが並べられていなく見逃してしまったのですが、2 位でも圧巻の大きさ。
重さはなんと 1 トン!
こんなカボチャが畑にあったらビックリしますよね。
灰色に塗ったら隕石にも見えそう…と思ってしまいました。
続いて子供向けオブジェ
『長くつ下のピッピ』と『アナと雪の女王』
長くつ下のピッピはドイツで人気があり、子供向けに劇が開催されます。
アナ雪の人気ぶりは世界中同じですね。
そして最後に『メンタルロード』
両手では足りないほどの仕事、負担を抱える女性を表しています。
スイスで行った調査による と、女性は仕事のほぼ 1/5 を「ケアワーク(子育てや介護が必要な家族の世話)」に時間を費やしているとのこと。
ケアワークの 2/3 を女性が担い、精神的負担の大きさを表現しています。
こんなに不満を抱えているとは個人的には意外でした。
ドイツでは育休をパートナーと分散して取り、父親が赤ちゃんをプレイグループへ連れていき他のお母さんたちと仲良くおしゃべりしたり、幼稚園や小学校への送り迎えもパートナーと協力して行っています。
北欧は、より男女平等社会と言われているので、現状に物足りなさを感じているのかもしれませんね。
お次は、カボチャ小人の彫刻です。
様々な表情とユニークな飾り方でなんだか和みます。
こちらは世界中から集められたカボチャを展示しています。
UFO や恐竜のようは不思議な形もあります。
日本のカボチャも展示されていました。
この日は午前中、雨だったせいか、グルメエリアは閑散としていました。
しかし、せっかくなのでパンプキングルメを楽しみたい、ということでパンプキンチーズケーキを頂きました。
シナモンが効いていて甘さ控え目で美味しい!
ドイツのケーキは甘すぎるものが多いのですが、こちらはアタリでした!
旅の最後に珍しいかぼちゃを 2 種購入しました。
実はこれが一番のお楽しみだったのです。
ドイツでカボチャと言えば、ジャックオーランタンに使用されるオレンジのカボチャが一般的です。
その名も’Hokkaido’ホッカイドウ。
味は日本のカボチャよりも味が薄く、水っぽく煮崩れしてしまいます。
色や形、説明を読み、日本のかぼちゃに近そうなものを購入。
後日、食べてみたところ、一種類は非常に日本のかぼちゃに近く、ホクホクしていて甘みたっぷり、家族みんなで幸せな気持ちになりました。
それではまた次回。
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