Lifestyle in Germany

2024年12月 8日 (日)

Lifestyle in Germany vol.5

皆さま、こんにちは。

すっかり寒くなり、デュッセルドルフは連日クリスマスマーケットで賑わっています。

数か月前に遡りますがシュトゥットガルト近郊の Ludwigsburg(ルートヴィヒスブルク)で毎年開催される『カボチャの展示会』、世界最大のカボチャ祭りとも呼ばれているイベントへ秋休みを利用して行ってきました。
今回はそちらをリポートいたします。

ドイツのハロウィン

ドイツのハロウィン

会場はルートヴィヒスブルク城というドイツに現存する最大のバロック様式の宮殿です。
広大な庭園に 600 種以上のカボチャが展示され食用から鑑賞用まで様々なカボチャを見ることができます。
歴史は長く今年で 25 回目。
毎年テーマが設定され、今年のテーマは
『Frauen-Power (女性の力)』でした。
会場ではテーマにちなんだオブジェやカボチャ彫刻の鑑賞、スープやカボチャポメス、ワッフルやケーキなどカボチャを使ったお料理やスイーツの屋台も並びます。

ドイツのハロウィン

 

それではオブジェをご紹介します。

まずは『CHANEL №5。』
ドイツのハロウィン
細部まで丁寧に再現されており宮殿をバックに、フォトスポットとして人気でした。

続いて『正義の女神』
ドイツのハロウィン
こちらはローマ神話の正義の女神ユースティティアです。女神が手にする天秤や剣は公平性と正義の象徴とされています。

こちらは噴水を囲んでいるインディアンたち。
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カボチャを最初に栽培し、利用したのはネイティブアメリカン(インディアン)だったと言われています。
食用はもちろんのこと、皮を乾燥させて食器として使用したり、種と果肉には薬効があると信じられ、体調不良を治すために使用されました。
栄養価の高い種をローストしたり、油を搾ったりと、現代社会で役立っていることが先人の知恵により既に築かれていたのですね。
カボチャの原種はいったいどんな味だったのでしょうか?とカボチャ好きとして気になりました。

お次はカボチャの重量コンテスト。
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1 位のカボチャが並べられていなく見逃してしまったのですが、2 位でも圧巻の大きさ。
重さはなんと 1 トン!
こんなカボチャが畑にあったらビックリしますよね。
灰色に塗ったら隕石にも見えそう…と思ってしまいました。

続いて子供向けオブジェ
『長くつ下のピッピ』と『アナと雪の女王』
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長くつ下のピッピはドイツで人気があり、子供向けに劇が開催されます。
アナ雪の人気ぶりは世界中同じですね。

そして最後に『メンタルロード』
ドイツのハロウィン
両手では足りないほどの仕事、負担を抱える女性を表しています。
スイスで行った調査による と、女性は仕事のほぼ 1/5 を「ケアワーク(子育てや介護が必要な家族の世話)」に時間を費やしているとのこと。
ケアワークの 2/3 を女性が担い、精神的負担の大きさを表現しています。
こんなに不満を抱えているとは個人的には意外でした。
ドイツでは育休をパートナーと分散して取り、父親が赤ちゃんをプレイグループへ連れていき他のお母さんたちと仲良くおしゃべりしたり、幼稚園や小学校への送り迎えもパートナーと協力して行っています。
北欧は、より男女平等社会と言われているので、現状に物足りなさを感じているのかもしれませんね。

お次は、カボチャ小人の彫刻です。
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様々な表情とユニークな飾り方でなんだか和みます。
こちらは世界中から集められたカボチャを展示しています。
UFO や恐竜のようは不思議な形もあります。
日本のカボチャも展示されていました。

この日は午前中、雨だったせいか、グルメエリアは閑散としていました。
しかし、せっかくなのでパンプキングルメを楽しみたい、ということでパンプキンチーズケーキを頂きました。
シナモンが効いていて甘さ控え目で美味しい!
ドイツのケーキは甘すぎるものが多いのですが、こちらはアタリでした!
ドイツのハロウィン


旅の最後に珍しいかぼちゃを 2 種購入しました。
実はこれが一番のお楽しみだったのです。
ドイツでカボチャと言えば、ジャックオーランタンに使用されるオレンジのカボチャが一般的です。
その名も’Hokkaido’ホッカイドウ。
味は日本のカボチャよりも味が薄く、水っぽく煮崩れしてしまいます。
色や形、説明を読み、日本のかぼちゃに近そうなものを購入。
後日、食べてみたところ、一種類は非常に日本のかぼちゃに近く、ホクホクしていて甘みたっぷり、家族みんなで幸せな気持ちになりました。

ドイツのハロウィン S__85065819_0 ドイツのハロウィン

それではまた次回。

 

2023年11月12日 (日)

Lifestyle in Germany vol.4

皆さま、こんにちは。

朝晩は気温が 5度前後の日が多くなり、すっかり冬めくデュッセルドルフです。
今年は冷夏だったため、振り返ると 7月は雨が降らない日が 1日も無かったように思えます。
ゲリラ豪雨と雷⚡、どんよりとしたお天気が続き、子供たちが外で汗をかいて思いっきり走り回る夏の光景はあまり見られませんでした。
しかし 9月から 10月上旬までは秋晴れの日が続き、レストランやカフェのテラス、ライン川沿いで人々は日光浴を楽しんでいました。
デュッセル ドルフの河川敷は広いのでサイクリングやお散歩、凧揚げを楽しめる市民の憩いの場となって います。

その河川敷で年に一度、夏に開催されるのが移動遊園地「Kirmes(キルメス)」です。
ライン川沿い最大ということもあり連日多くの人が訪れます。
遊園地と聞くと子供たちのための場所のように感じますが、ドイツでは大人も楽しみに待ちわびているのです。
1日限定で花火も打ち上げられ、夏の風物詩を感じられる日本人にとっても心が和むひとときです。

キルメスは開催される 3週間程前から設置、組み立てが行われ、開催期間は意外にも短く 10日間程、その後一週間で解体されます。
日ごとに遊園地が出来上がっていく光景はなかなか面白いものですが、
こんな短期間で完成するジェットコースター、絶叫系乗り物の安全性には疑問を抱いてしまいます。。。
キルメスの会場にはジェットコースターなどの乗り物、観覧車、お化け屋敷、子供が楽しめる ゴーカートやメリーゴーランド、仕掛けハウスがあります。
日本のお祭りでお馴染みの射的や わたあめもあるので見て回るだけでも十分楽しめます。
デュッセルドルフ名物のアルトビアの 醸造所が🍺ビアガーデンを提供し屋台も出店し、子供から大人まで楽しめる仕様になっています。


ビアガーデンの様子
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日中なのであまり混んでいません。
夜は若者がお酒を飲んでジェットコースターに乗って騒ぎ、また飲んで…ドイツ人の楽しみ方のようです。

今回発見したグルメ屋台はこちら。
まずはプレッツェルのお店です。
しかしお店の名前をよく見ると Bretzel なのです。通常Brezel と言い T は入っていません。
ということで通常のプレッツェルとは異なる食べ物のようです。
見た目は表面に艶がなく、丸みの部分も太めです。
そのお味は、焼き立ては外はパリっと生地はフワフワしていてほんのり甘みを感じ美味しい!
日本人好みのパン、ドイツではなかなか出会えないので感動しました。
このお店、デュッセルドルフに出店したほしい、と思えるくらい当たりでした。
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↑こちらが通常のプレッツェル。
塩も多めにかかっていて生地がギュッと詰まっていて食べ応えがあります。


クレープの屋台でみつけた揚げドーナッツ。
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Französische Mutzen(フランス風ドーナッツ)という西洋版サーターアンダギーです。
サーターアンダギーのような黒糖のコクはありませんが、優しいお味です。
海外で日本の食べ物に似ている物を見つけるとホッとします。

こちらは仕掛けハウスです。
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ロープの橋を渡って上へあがり、ローラーで出来ている床を進んだり、ミラーハウスの仕掛けもあります。

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 ↑↑↑ は仕掛けハウスのテラスから撮った一枚。
ご覧の通りキルメスのすぐ隣は住宅街です。
開催中は、大音量の音楽、騒音に悩まされます。

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 ↑↑↑ はお化け屋敷。乗り物に乗りながら進みます。
今回、息子はお化け屋敷に入りたかったのですが、泣きながら出てくる子供もいたので来年まで待ってもらうよう説得しました。

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 ↑↑↑ はスプラッシュマウンテンに似た、ずぶ濡れになるアトラクションです。こちらは人気がありました。

そして最後に日本の夏祭りにありそうなこちら ↓↓↓
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中央の点数別のトンネルをめがけて右端からボールを転がします。子供たちは苦戦しながらも楽しんでいました。

以上、デュッセルドルフの夏の風物詩でした。
開催中、☁悪天候が続いたこと、インフレも影響し、来場者数は多くなかった印象です。
以前は、前に進むのが困難なほど賑わっていたようです。

あと 10 日もすれば🎄クリスマスマーケットが始まります。
今年はケルンなど、近隣都市のマーケットにも足を運びたいなぁと思っております。
長い冬を乗り切るために、ひとつでも多く楽しみを見つけたいものです。

それではまた次回。

 

2023年3月 8日 (水)

Lifestyle in Germany vol.3

皆さま、こんにちは。

日が長くなり春の訪れを感じていた矢先、今日は一日雪模様のデュッセルドルフでございます。
外は氷点下でも室内は暖房をつけなくても暖かい、ドイツのアパートは気密性が高く、有難いです。その反面、匂いが籠りやすいという欠点もあるのですが…
そんな話はさておき、

Karneval,Fasching,Fastnacht!!!

2月はドイツ人の大好きなカーニバル(謝肉祭)の季節です。
「第五の季節」とされるほど重要なイベントで、ファッシング、ファストナハトとも呼ばれています。

カーニバルの語源は、俗ラテン語carnem(肉を)levare(取り除く)に由来する。元々は四旬節が始まる灰の水曜日の前夜に開かれた、肉に別れを告げる宴のことを指した。(Wikipediaより)

カーニバル後からイースターまではキリスト教の断食期間とされており、その前にたくさんお肉を食べましょう!そして春の到来をお祝いしよう!といった意味があります。

しかし、今では宗教色は薄れ老若男女問わず思い思いの仮装をし、お祭り騒ぎを楽しみます。
デュッセルドルフはカーニバル三大都市のひとつ、今年は3年ぶりにコロナ前の規模で関連イベントが開催され、多くの人で賑わいました。

こちらは土曜日に旧市街で行われたKinderumzug(キンダーウムツーグ)という子供向けパレードの様子です。

KinderumzugKinderumzugKinderumzugKinderumzug

小学校や幼稚園、その他クラブなどの団体で数キロの道を練り歩きます。
右上のトレーラーに書かれている「HELAU」の文字、こちらがデュッセルドルフの掛け声で、歩いている人たち観客も皆「ヘラウ!!ヘラーウ!!」」と掛け声を出し盛り上げます。お隣のケルンは「アラーフ」という掛け声が使われます。

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↑そして掛け声と共にお菓子を観客に投げます。
「配る」のではなく、ではなく、ばら撒くのです。チョコレートやキャンディなどエコバックに入りきらないほど大量にもらいます。私たちはパレードのゴール付近にいたこともあり、お菓子の他におもちゃ、エコバッグ、ボディクリームのサンプルなど、ありとあらゆるものを頂きました。ゴールまでに配り切りたかったのでしょう。
ちなみにカーニバルに登場する山車はカーニバルの為だけに作られるそうです。日本のお祭り同様、一年に一度のカーニバルに暑い情熱を注ぐドイツ人がいるのですね。カーニバル組合に入れば誰でもこのカーニバに参加できます。

 

こちらは翌日、近所で行われた小規模のパレードの様子です。
両日ともにお天気に恵まれませんでしたが、ドイツの冬は仕方ないですね。
寒空の下、子供大人もパレードのパ開始を待ちわびます。

パレード

先頭は警察車両、「POLIZEI,HELAU!!」という警察官の掛け声
ともにパレードが始まります。
後ろに続くのは日本人小学校のグループです。忍者の格好をした子供たちがお菓子を手渡ししてくれました。

パレード パレード パレード

下の写真はバルコニーから見た様子です。
パレード
狭い道路を二階建てバスやスクールバスが通ります。
何故こんなに狭い道でパレードを……
運転手泣かせのルートですが、ベテラン運転手さんは切り替えなしで右折していました!

 

そして忘れてはならないグルメ情報🧁

カーニバルの時期パン屋さんに並ぶのがこちら「Berliner」

ベルリーナ ベルリーナ
ベルリーナと呼ばれる揚げドーナッツです。日本の揚げドーナッツのようなフワッとした生地の中にアプリコットジャムやイチゴジャムが入っています。その他カスタードクリームやチョコレートが入っているものもあります。ジャムが主張しすぎない量なので意外とパクッと食べられます。危険ですね……
ドイツの冬は何かとイベントに関連付け、スイーツを食べ続けています。寒い冬を乗り切るため、お楽しみの一環なのでしょうか?イースターまで断食期間というのも納得です。

カーニバルはイースターを基準に設定されるため毎年日程が異なります。
バラの月曜日の前の木曜日Weiberfastnacht(女性カーニバルの日)から始まり、Karnevalssonntag(カーニバルの日曜日)
そしてカーニバルのクライマックスRosenmontag(バラの月曜日)
Aschermittwoch(灰の水曜日)で終了となります。

パレードは週末と月曜日(Rosenmontag)に開催されますが、Rosenmontagに開催されるレードが一番盛り上がります。
今年は週末のパレードを観に行きましたが、マーチングバンドの演奏や趣向を凝らした山車など想像以上に見応え見があったので、来年は是非Rosenmontagのパレードを観に行こうと思います。

2月にドイツ旅行される際は、参考にしてみてください。

それではまた次回。

2022年9月15日 (木)

Lifestyle in Germany vol.2

皆さま、こんにちは。前回のレポートからすっかり時間が空いてしまいました。
早くも秋が訪れ、朝晩は肌寒いと感じる日々が多くなってきたドイツより、夏旅行のレポートをお届けいたします。

6月中旬から3週間、南フランス、コート・ダジュールへ行って参りました。昨年と比べ、飛行機利用の需要が増えることを予想し今回は車で移動しました。全走行距離2,000km以上、3日程かけて南仏の街イエールへ到着、その後数日間ひとつの町に滞在し、また次の町へ移動、というルーティンを繰り返しました。入念に旅行プランをねったつもりでしたが予想以上に慌ただしいスケジュールとなってしまい、またたく間に過ぎていった夏休みでした。
その中で特に印象に残った街をいくつか紹介したいと思います。

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まずはサントロペ(Saint-Tropez)です。ニースから車で2時間弱の小さな港町、世界中のスターが集まる高級リゾート地です。南仏と言えばかつては有名な画家に人気があり今でも数々の美術館がある事で知られています。1950年頃、映画の撮影で訪れたフランス女優のブリジットバルド-がこの地を気に入り別荘を購入したことにより、世界的に名が知られるようになったそうです。当時彼女が惚れこんだ温かみのある小さな港町はすっかり様変わりし、現在は数多くの豪華ヨットが停泊し、エルメスやディオールなど高級ブティックが軒を連ねる華やかなリゾート地へと変化しました。初めて見る豪華ヨットに息子は大興奮、「乗りたい、乗りたい!」と。(私も乗ってみたい。笑)全てプライベート所有なのでもちろん乗る事はできませんが、サイズ感も見た目も全く異なる観光用ボート(通称プチバトー)でサントロペの沖を周遊することに。ヨットを沖に浮かべ読書やシュノーケリングを楽しむ人、海を一望できるセレブ達の別荘を眺め、心地良い海風を感じられるひと時でした。華やかな一面もありますが、旧市街にはカラフルな町並みも健在し、広場では週2回マルシェが開催されています。マルシェでは、雑貨や洋服、絵画、アンティークなど幅広いジャンルのスタンドが並んでいるので、歩いて回るだけでも十分楽しめます。歩き疲れた際にはローカルフードを試食してみるのもおすすめです。

G9_02↑ 町の中心部にも関わらず海の透明度はこの通り!
岩が多いため海水浴をしていたのは数人ですが、岩の周りに綺麗なお魚たちが泳いでいそうですね。

G9_03_20221011213901↑ マーケットでサラミのスタンドを見つけて試さずにはいられないドイツ人夫。

G9_03r↑ 港では絵画が販売され、旧市街の路地にもギャラリーが点在しています。

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丘の上に建つ要塞へ続く道と要塞から見下ろすサントロペ湾。

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こちらはサントロペの名物スイーツ『タルト・トロぺジェンヌ』。和菓子やさん「たちばな」のフレッシュパンセという、商品をご存知でしょうか。生地の見た目がとても似ているのです。フレッシュパンセの生地は、ぱさぱさしていて正直あまり好みではありませんが、こちらは別物。旅の思い出にひとつ頂いてみました。ブリオッシュ生地にカスタードがたっぷりと詰まったケーキは、思いの外、甘さ控え目で食べやすくペロリと完食してしまいました。タルト・トロぺジェンヌの老舗は街中にも数件ありますし、マルシェにも出店していました。にも関わらず、滞在先近くのパン屋さんで購入するという天の邪鬼な性格。笑

 


次に紹介するのは、ニースとモナコの中間に位置する、切り立った崖の上に作られた、エズ(Eze)という小さな村です。おとぎ話の世界へ迷い込んだかのような可愛らしい町並み、石造りの建物にブーゲンビリアの花が彩りを添え、どこをとっても絵になります。ゆっくりとじっくりと全ての小道を覗きながら進みたくなる、終始ワクワクさせてくれるイチオシの観光スポットです。村の頂上には熱帯植物園があり、コート・ダジュール屈指の眺望を望めます。シャトーホテルのレストランには海に面したテラス席があり、その絶景を眺めながらランチを頂く事が出来ます。子連れにはあまり相応しくないかな、と思い今回は断念しましたが、せっかくエズ村を訪れたなら絶景とともにゆっくりとした時間を過ごしたいですよね。


案内所でマップをもらい、いざ頂上を目指し細い坂道をテクテク歩いていきます。

G9_07↑ 村の入り口には『芸術と美食の村』と書かれたマップがあります。マップもセンスが溢れていますよね~、と感じるのは私だけでしょうか?
小道にはブティック、ギャラリー、カフェやレストランがあり、頂上までの坂道も楽しみながら歩けます。

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石畳の坂道を登りきり熱帯植物園へ到着。植物園の中も階段だらけ…可愛らしい多肉植物に囲まれ、フォトジェニックなスポットで写真を撮りながらひたすら歩き続けると。

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息を呑むような絶景が待っています。ターコイズブルーに輝く地中海も高い場所から見るとまた違う美しさがあります。水平線を眺めながら癒しのひとときです。

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頂上にあるベンチに座り、朝ニースのパン屋さんで買ったサンドイッチを頂きながらしばし休憩。天候にも恵まれ、いつまでもこの絶景を眺めていたいところですが、ここで飽きてきてしまった坊やがいるので、名残惜しさを感じながらゆっくりと村を下っていくのでした。

 

最後に紹介するのは、イタリアとの国境に位置するマントン(Menton)です。イタリアを彷彿させるオレンジや黄色に塗られた建物が多く、自然と気持ちも明るくなります。食事もパスタやピザなどが多く、レストランではイタリア語が飛び交います。
まずは音声ガイド付きのプチトレインに乗って町を一周します。

G9_1119世紀頃から、イギリスやロシアの貴族の間で人気になり、底冷えする冬を逃れマントンへ訪れたようです。ニースも同様の理由で高級別荘や高級ホテルが立ち並ぶようになったとのことでした。今回私たちがAirbnbを利用し宿泊した、築100年以上のオリエントパレスと呼ばれる建物(写真右上)も以前は5つ星ホテルだったそうです。現在は、住居、貸別荘として利用されています。インパクトのある外観からゲートの外で写真撮影をする人も多く、ちょっとした観光名所になっているようでした。
しかしこちらのお部屋、内装は改装されているものの、エアコンが付いていなかったのです。ヨーロッパはエアコン付きアパートがまだ浸透していないのですが、リゾート地ではエアコン付きのお部屋が増えていて至極当然と思っていた私たちにとってこれは盲点でした。日中は30℃まで気温が上がりお庭から入ってくる風も熱風に近く、扇風機でなんとか暑さをしのぐ次第。夕方を過ぎても気温はぐんぐんと上がり日が暮れる22時以降にやっと気温が下がりだすヨーロッパの夏。6月中旬でこの暑さだったので7,8月の35度を上回る日のしんどさは想像に難くありません。

 

マントンの町はホテル、旧市街、ビーチ、どれもコンパクトにまとまっています。
迷路のような石畳の細道を歩き階段を上っていくと、丘の上には教会が建っています。そして
その広場から眺める海もまた美しいです。波もニースより比較的穏やかで海水浴に向いています。

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活気のあるニースと比べ、落ち着いた印象のマントン。お家のエントランスや窓は色とりどりのお花で可愛らしく飾られています。
そしてもうひとつ、マントンはレモンの町としても有名です。世界一の生産量を誇りその量なんと200トン/年に及ぶそうです。レモンジャムなどを扱うレモン商品専門店もあり、パン屋さんやレストランには必ずレモンタルトがあります。写真はレストランで頂いたレモンタルトです。バジルとナッツがアクセントとなり絶妙な味わい。甘さも控えで毎日食べたいと思える逸品でした。

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僅かな写真では伝えきれないほどの魅力を持つ南仏。今回紹介した町は全てニースを拠点に日帰りで行くことが出来ます。ニース~サントロペ間の道はバケーションシーズンの渋滞を避けるべく、船でのアクセスも可能です。コート・ダジュール空港からアクセスの良いニースに滞在し、ニース以外の町へ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

季節の変わり目ですので皆さまどうぞご自愛ください。

それではまた次回。

2022年5月10日 (火)

Lifestyle in Germany vol.1 「4月のお天気は、April,April,der macht was er will.」

日本の皆様、いかがお過ごしですか?
私、この5月でドイツ生活も3年目に突入しました。

この3年間、コロナウィルスやウクライナ侵攻と想定外の事態に見舞われ日本への一時帰国も容易ではなくなってしまいました。
海外旅行が好きな日本人にとっても、思うように行動できないもどかしさは同じ事と思います。

そこで、ドイツやヨーロッパの情報を少しでも皆さまにお伝えできれば良いな、と思い不定期ではありますが「Lifestyle in Germany」をお届けいたします。

4月のお天気は、April,April,der macht was er will.

さて、4月は長く暗い冬が終わり、待ちわびた春が訪れます。
しかし日本のようなぽかぽか陽気が続かないのがドイツのお天気。
日中、暖かくなる日が続き、ダウンジャケットを片付けたと思ったら、翌週は凍えるような寒さになり再びダウン登場なんてことも。
はたまた、気持ちの良いお天気の中お散歩していたら、急にゲリラ豪雨のような大雨、強風、そして雹が降ることも。
そんな不安定なお天気にちなんだこんなことわざがあります。

April, April, der macht was er will.

アプリル、 アプリル 、 デア マクト ワズ エア ウィル

4月は好き勝手に、したいようにする、という意味があります。
余談ですが、我が子も3歳半になりイヤイヤ期ピークは過ぎたものの、まだまだ手がかかります。
機嫌良く遊んでいたと思ったら、次の瞬間には癇癪をおこしたりそんな心変わりの激しい息子の様子を
April, April, der macht was er will.」と主人は表現していました。
人の性格になぞらえて使うのかはわかりませんが、今の息子にはピッタリの表現だな、と私も納得してしまいました。

そしてもうひとつ、4月はイースターの季節です。
日本では馴染みがありませんが、キリスト教圏では大切なイベントであり、ドイツでもクリスマスの次に重要なイベントとされています。

しかし我が家はクリスチャンではないので特別にお祝いする事もなく、週末を挟んだ4連休を利用し、ベルギー旅行へ行ってきました。
現在私たちは、リトルトーキョーと呼ばれるデュッセルドルフに住んでいます。
ここからブリュッセルまでは車で2時間半ほどで行くことが出来ます。

 

今回の旅の目的は、ずばり「食」です。(笑)
美食といえばパリを思い浮かべる人も多いと思いますが、ベルギーも美食の国として知られています。
ブリュッセルの街は、小さいながらも街の至る所にカフェやレストラン、チョコレートショップが立ち並んでいます。
そしてパリに比べ良心的な価格で美味しい食事を楽しむ事ができます。
ドイツではなかなか新鮮なシーフードに巡り合えないため、ここぞとばかりに海鮮料理を楽しみました。

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 ↑ ベルギー名物のムール貝
 セロリなどたっぷりの香草とともに調理されています。

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 ↑ 日本のホタテと比べると小ぶりですが
 プリプリの食感がたまりません!

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観光名所としては、世界遺産に登録されたグランプラスが有名です。
世界一美しい広場と呼ばれ、ゴシック様式の市庁舎などに囲まれた広場は、誰もが一度は写真などで目にしたことがあると思います。
今回は予想以上にツアー客で賑わっていたため、ゆっくりと写真を撮れる雰囲気ではありませんでしたが、小さな路地裏には歴史的建造物が立ち並び、可愛い街中を歩いているだけで十分に観光気分を味わうことが出来ました。

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 ↑ ツアー客で溢れかえるグランプラス。
 理想のアングルで写真を撮るのは至難の業

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またブリュッセルは、EU本部とその関連機関を擁し、ヨーロッパの政治拠点となっています。
今回は周辺を車で通っただけですが、近代的なビルが立ち並び、四方八方にEU国旗が掲げられEUの中心を感じさせる場所でした。
パリから約1時間半、ロンドンからユーロスターで2時間程で行ける美食と芸術の都市ブリュッセル、ヨーロッパ旅行を計画の際にプランに入れてみてはいかがでしょうか。

 

今回アントワープも訪れたのですが、書き始めるときりがないのでこの辺りで締めくくろうと思います。
それでは、また。

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